山椒は日本原産の落葉低木で、実はミカンや柚子と同じ、ミカン科の植物、つまりは柑橘類になります。古くから薬や香辛料として利用されてきた山椒ですが、現在も、新芽や若葉は和のハーブとして、実は和のスパイスとして利用されています。海外ではジャパニーズペッパーと呼ばれ、甘いものや油脂類とも相性が良いことから、料理のみならず、チョコレートやジェラートなどの菓子類にも利用されるなど、スパイスを使い慣れているヨーロッパで広がりを見せています。和歌山県は全国の山椒生産量の6割を占め、2位の高知県以下を大きく引き離す日本一の生産地です。とりわけ有田川町、中でも清水地域(旧清水町)の山椒は「ぶどう山椒」というブランドで、一時期全国の山椒生産の8割を占めていたほでです。
【初夏~秋】